DAICOとは?仮想通貨 ICO詐欺対策の仕組みや概要を解説!
地球のみなさん、こんばんは!
今日は、巷で絶賛されている全く新しい仕組み、DAICOについて解説していくぞ!
初めて聞いた人にとってはなにこれ?ダイコ??という感じだと思うが、
企業と投資家にとってメリットの大きい画期的な仕組みだと思うので、
ぜひ最後まで読んでみて欲しい。
コンテンツ目次
今までのICOについて
あなたは今まで、ICOに参加したことはあるだろうか?
ICOとは簡単に言うと、未上場のコインに投資をして、上場後に利益を取る投資だ。
企業側にとっては、新たな事業をするための資金調達手段ということになる。
今は活発に取り扱われているイーサリアムもかつてはICOで募集がされ、
驚異的な値上がりをしている。
詐欺と言われ続けたエイダコインもICOで募集され数百倍に値上がりしているのだ。
そういった例を見て、夢を見てICOに投資をする人があとを絶たない。
ICOに投資をすること自体は悪いことではないが、
問題は、現状のICOがよいものばかりではないということだ。
事業計画だけ夢のあるプランを作り、初めから開発をする気がないにも関わらず資金調達をして、
そのまま持ち逃げしてしまう詐欺や、
真面目に開発をしていたが、事業が失敗したり、
手元に多額の資金があることによって、開発陣がやる気を失ったり、
資金調達し過ぎてお金が余ってしまい、集めた資金を有効活用出来なかったりと
投資家にとって一方的にリスクが高い状況になっている。
こうしたことから、
国からの規制も厳しくなり、
本当に真面目に事業をしたい企業が資金を集められなくなったりと、
色々な弊害が出ているのが現状だ。
そんなICOの現状を打開しようと提案されたのが、DAICOである。
DAICOとは??
今回のメインテーマである、DAICOとは、
イーサリアムの創始者である、ヴィタリック氏が提案した全く新しいICOの仕組みだ。
不正なICOから投資家を守りつつ、企業にとってもメリットのある画期的な仕組みとして話題になっている。
DAICOという名前は、
DAOという言葉とICOという言葉を合わせた単語である。
ICOという言葉は先程説明した通りだ。
そして下記がDAOとは何なのかについてと、
DAO、ICOのそれぞれのメリットである。
この2つのメリットを合わせたのがDAICOという仕組みだ。
DAOとは?
まずDAOとは、非中央集権の自立的な組織を意味する。
特定の組織が運営せず、管理者に依存しない仕組みのことをDAOと呼んでいる。
DAOのメリット
投資家の意見を活用出来る。
単一の組織が管理しないので、単一の組織に依存しない
資金調達をコントロール出来る
ICOのメリット
単一のプロジェクトを支援
51%の攻撃リスクがない
DAICOの仕組み
まず従来のICOの仕組みは、
投資家がイーサリアムを送り、送った分に対するトークンを受け取る
投資家から送られたイーサリアムを企業が受け取る
ただこれだけだ!
これだけだと、送ったイーサリアムは企業の懐に入りどうしようも出来ない。
そして貰ったトークンは、企業がどれだけ事業を成功させるかにかかっている。
これだと完全に1企業に全ての運命を任せることしか出来ない。
これが詐欺だった場合、完全にアウトということになる。
しかし、DAICOの仕組みを使えばこの問題は軽減される。
ICOを行う際に、DAICOの仕組みを通して行えば、
最悪の場合、送ったイーサリアムを取り戻すことが出来るのだ!
投資家ーDAICOー企業
DAICOの仕組みを介在すると、
送ったイーサリアムは一旦、DAICOの中に保管されると思うと分かりやすいと思う。
そして企業は、送られてきたイーサリアム全額を一度にDAICOから引き出すことが出来ない。
企業が引き出すことの出来る金額は、TAPという単位によって定められてしまう。
そしてこのTAPという単位は、投資家が投票によって、上げるか、はたまたプロジェクト停止かを決めることが出来る。
これによってどういうことが可能か、2パターンを解説する。
ICOが順調で、企業が開発を進めている場合
投資家はTAPを上げるという投票をするので、
企業は集まった資金をより引き出すことが出来、さらに開発が進む。
企業にとっては、このTAPを上げるために頑張ってプロジェクトを進めて、
より資金を引き出すことに注力するのだ。
これが企業にとってのモチベーションにもなるし、
投資側にとっても、プロジェクトが進めばトークンの価格も上がるのでメリットになる。
ICO後、開発が進んでおらず、詐欺疑惑が出た場合
投資家は、プロジェクトを廃止する方に投票を入れる。
それが50%を超えた場合、プロジェクトは強制停止され、
まだ使用されていないイーサリアムは投資家に返金されるのだ。
これで事業失敗や詐欺へのリスクが最小限に低減することが出来る。
DAICOの問題点
とここまで良いことだらけのように思えるが、
一応問題点もあるので、それについて少し考えてみた。
色々あるがまずは、
風評被害でデメリットを受けるプロジェクトもあると思う。
エイダコインがいい例だが、
当時は詐欺というレッテルがついていた。
もしエイダコインがDAICOの仕組みで行われていたら、
間違いなくプロジェクトは否認され、
今みたいなことにはなっていなかったはず。
風評被害によって、明るい未来が閉ざされてしまうというのが恐ろしい点だ。
そして、投資家が投票出来る仕組みがあるのはいいが、
その投資家自体のリテラシーが低いことも問題となる。
プロジェクトがちゃんと進んでいるのか、未来があるのか、
企業が受け取っている資金は適正なのか、
それを仮想通貨投資家が判断出来るのだろうか?
ほとんどは投機的に投資をしている層であり、
簡単に風評に流されたり、
はたまた、企業側が悪意を持って、プロジェクトが進んでいるかのように見せてきたら、
簡単に騙されてしまうだろう。
開発が進んでいるフリをして、TAPをあげれるだけ上げて、
なるべく資金を引き出してから逃げるということも出来なくはないだろう。
この仕組は、
健全な投資家と健全な企業があって、初めてフル活用出来るのではないだろうかと
個人的には思ってしまった。
ただ、現状のICOの仕組みよりかは、
投資家と企業側にメリットが増える仕組みであることは間違いないので、
ぜひこの仕組が実現して、
それを使ったICOがどのようになるのかを見たいと思う!
DAICOとは何かのまとめ
・既存のICOは詐欺の危険がある
・既存のICOは単一の企業に運命を任せることになる
・DAICOはDAOとICOを合わせた単語
・DAOとは非中央集権の組織を意味する
・DAICOによって企業は決められた額しか資金を引き出せない
・投資家がTAPを上げるか、廃止かの投票を行える
・廃止になった場合は、未使用の資金が返金される
・風評被害などのデメリットも存在する