SONM(ソン)とは何か?詳しく解説!
コンテンツ目次
SONMの基本情報
- 公式サイト:https://sonm.io/
- 総発行枚数 : 165,680,000枚
- 派生元:イーサリアム
- ICO集金額 : 41000USD
- 取り扱い取引所:yobit / liqui
SONMとは
Supercomputer Organized Network Mining の略称
SONMは世界中のマイナーたちが、
自分たちのPCのマシンパワーを貸し出すことのできる
ネットワーク(プラットフォーム)です。
このマイニングネットワークを利用した
フォグ・コンピューティングのプラットフォームです。
似たようなコンセプト
- Golem
- MaidSafe
- Gridcoin( 利用先のBOINCが該当 )
概要
SONMはこのネットワーク上に参加する
マイニングマシンのパワーを利用して、
サイトホスティング、アプリケーション開発、
機械学習、科学研究、ゲームサーバ、
動画のリアルタイム配信やCGIレンダリングなど
計算などの高いコストがかかるものを、
容易に多岐にわたる開発・応用が可能となるプラットフォームを提供します。
ユーザーはこのプラットフォームを利用する際に
SONMトークン(SNM)を使用し、
マイナーたちにはマシンパワーを貸し出した分の報酬を得ることができます。
背景
分散型スーパーコンピュータの需要の増加
近年、IoTという言葉を聞いたことがありますか?
Internet of Things (物のインターネット)
これは簡単に言うと、
テレビのリモコンや体温計などを
インターネット経由で通信する、ということです。
最近(2017/06/29)では、
トヨタが車に導入しようと力を入れていますね。
他の事例だと、ドローンの自律飛行や、
家畜に体温センサーを取り付けて体調管理などがありますね。
- ドローン自律飛行 http://www.drone-world.info/shurui/jiritsuhikou/
- 牛温恵 http://www.gyuonkei.jp/what/index.html
しかし、IoTは今までのスマホやPCとは違い、
桁違いの数の機器が、桁違いのデータ数を
インターネットを経由して送受信するため、
膨大な数のデータ処理(計算量)や
データの安全性(セキュリティ)、通信回線の安定性、
多少の障害でサービスが停止しないこと(耐障害性)など、課題が山積みです。
今まではこの膨大な数のデータを1カ所、
または数カ所の施設で管理されていましたが、
その施設を構築するために莫大な設備費、維持費がかかります。
そのため、ビジネスやコストの面から見ると
気軽に参入できるものではないです。
このような状況から、アメリカの大手IT会社 Cisco が
フォグ・コンピューティングという
分散型のスーパーコンピュータの提案し開発するなど、研究されています。
ブロックチェーンとIoT
ブロックチェーンの技術はIoTへの活用は実は凄く注目されています。
ブロックチェーン技術の
分散型ネットワーク(通信の安定性と耐障害性)と
改ざんされないこと(セキュリティ)と、
Ethereumのスマートコントラクトを利用することで
膨大な数のデータ処理の負荷を減らすことができます。
このようにIoTの問題点を解決できる可能性を持つため、注目されています。
このような観点からみると、
SONMがEthereumをベースに使用している理由がわかりますね。
マイニングの状況
近年、マイニングの利益を得るためには
マイニングプールに参加する方法が唯一です。
しかしこの方法では、
PoWマイニングに関連する電気コストはカバーされません。
SONMは、PoWマイニングの必要性を排除し、
各マイナーのハードウェアにとって
最も収益性の高いアプリケーションとタスクを提案することで、
マイニングのコストを削減します。
これから
近年注目されている分野ですが、
開発の難易度が高いため、
参入している企業などはまだまだ多くありません。
SONMもそのうちの1つとなるため、
プロジェクトが成功するには長期的に待つしかないでしょう。
ですが、注目されている分野なだけに
彼らのマーケティングや開発努力次第で
価格が大きくなる可能性は十分考えられます。